「で、そこの少年二人と火星人は一体何してるのかな?」
あの後廊下を歩いてたら行き成りボールを投げつけられた。
この部屋の扉が開いてて中からゴンとかキルアの声がしたからね、何かなーって思って覗き込んだわけですよ。
二人以外にももう一人いる事は気配で解りましたとも。
でもね、まさかそいつからボールを投げられるなんて仕打ちをされるとは思わなかったしね。
まあ、受け止めたけどね。
おい、そこ。余所見してんじゃねえよ。お前だお前。このクラゲの日干しが。
「いやー、すまんのお。つい手元が狂ってしまって」
「じゃあその使い物にならない手は私が切り落としてやりますわよ、オホホホホ」
「ほっほっほっ。お前さんもゲームに参加するか?」
「おい聞きやがれですわ、くそジジイ」
「……………、それ敬語のつもり?」
うん、キルアくん。そこはあえてスルーの方向で★
今更敬語なんか使ったとこで何も変わらないと思うけどさ。
まあ、無意味だろうけどさ。
一応ね、一応。
殆ど敬語じゃなくなってるけどさ。
「このゲームに参加したからといって私には何のメリットもないと思うんですけど?というか二人は何でこんな事してるわけ?」
「このゲームに勝てばアニタさんの罰が軽くなるんだ」
「キルアも同じ理由?」
「まさか。勝ったらライセンスくれるって言うからやってるだけ」
ああ、はい。それぞれがそれぞれらしい答えをどうも。
でもね、それ絶対無理だって。
相手は腐っても念使い。二人が勝てる様な相手じゃないって。
「っていうかさ、気になってるんだけどあのボールは勝負と関係あんの?」
私はネテロの手中にあるボールを指差す。
大きさは大体サッカーボール程度。
「あれを取るのがこのゲーム」
は?
「……あのー、キルアくん?お姉さんね、もう少し詳しく説明してほしいんだけど」
「…誰がお姉さんだよ」
「私以外に誰かいるとでも?で、どんなルールなわけ?」
「(…………)あのボールをオレ達がじいさんから奪えば勝ち。じいさんはオレ達に攻撃はしないってのがルール」
…………。
あいつ、私の事ゲームに誘ったよね?
うん?
って、事は私ナメられてるってか?
ふ ざ け ん な 。
あんな火星から来たクラゲの日干しなんか瞬殺だっての!
例えクラゲの足が何本殖えようとも……いやいや増えようとも瞬殺だし。
「考えが全て口に出とるぞ」
「嘘!?」
「ウ・ソ★」
ブチィッ(←何かが切れた音
「こんのクラゲの日干しがぁ!語尾に★付けてんじゃねえよ!何が『ウ・ソ★』だ!!気色悪いわ!火星に帰っとけ!
大体あんた何でその歳で会長なんてやってるわけ?もう老人ホームの世界だろうが!!」
「ちょ、落ち着いて…」
ああ、そっか。火星人だから地球の老人ホームから受け入れを拒否されたのか。
ああ、うん。それじゃ仕方ないね。
大人しく棺桶に入った方がいいね。
Ein Globus Spiel
球体追いかけっこ
「はい、ほら、で?早く説明してくれるかな、うん。私相手に攻撃無しなんてふざけた事はもう二度とほざかないよね?」
私は笑顔でネテロへと説明を求めた。
何かノリで私も参加する事になっちゃったけど、まあぶっちゃけ仕事も一段落ついて暇してたからいっかな、みたいな。
何かね、隣でキルアがすんごいげっそりしてるけど気にしない。
約三分前に私が怒り狂ってた時に必死に止めようとしてたキルアの存在は気にしない。
「お前さんが入るのであれば其処の二人にはちと休憩しててもらうとするのかの」
「攻撃は?」
「勿論有りじゃ。わしもお前さんもな。アレを使っても全然構わん」
「つまり乾いたクラゲを裁いてもいいって言ってるわけね」
『……どういう意味だよ』とか言ってるキルアくんはスルー。
うーん、何か会ってそんなに経ってない筈なのにキルアにはツッコミの才能が見える…。
「ねえ、」
「うん?何かな、純情ボーイ★ゴンくん」
「(純情★ボーイ?)"アレ"って何?」
………………ニコリ(←素敵な笑顔
「うん、あのねゴン。アレっていうのはアレなんだよ」
「説明になってないって」
「ナイスツッコミだけど今はいらないよ、キルアくん」
てか何で私はあいつの尻拭いみたいな事してるわけ?(←違う
"アレ"とか言うなよ"アレ"とか。
子供が一番気になる単語じゃんよ。
どうすんのさ。この子達子供なんけど。チルドレンなんだけど。
ねえ、そこの寝てろさん。
あ、違った。
ねえ、そこのネテロさん。
「じゃあとりあえず二人とも下がってようか。アレの意味はいつか解る時が来る。そう、大人になれば」
「大人にならんでも解るんじゃないかの」
「私は今忙しいの。お前の爆弾発言の尻拭いで忙しいの。ちょっとクラゲは海水にでも浸かって黙ってようか」
私はすんごいアレの意味を追求してくるキルアとゴンをネテロに向けたのと同じ笑顔で黙らせて納得させて後ろに下がらせた。
いや、だってさ。ここで『アレっていうのは念だよ』っていうのは簡単だけどさ。説明すんのめんどくさいじゃん。
「それじゃ、始めるとしましょうかね」
「ほっほっほっ、本気で掛かって…」
奴が何かを言い終わる前にボールは私の手の中へと。
え、ちょ、何これ、簡単すぎじゃね?みたいな感じでたった今私は勝利したわけです。
常人の目じゃ見えない程のスピードでネテロの後方へと移動して、その時にボールをサッと奪ってきました。
ええ、もう何かキルアとかゴンとかキルアとかキルアとかが目を丸くしてるんですけどね。
そんでもってちょっと驚いた表情をしてるネテロにいい気味とか思っちゃってる私は立派な悪役か?
いや、立派に悪役になったらダメなのか。
「はい、私の勝ち。あんたね、隙ありすぎ。油断しすぎ。干乾びすぎ」
「…ねえ、キルア。最後のって関係あるのかな?」
「ゴン、あれは気にしたら負けだぜ」
「おい、そこの少年二人。のうちのキルア」
何だ、気にしたら負けって。
まるで私が変人みたいな言い方止めてくれますかね。
私はヒソカと同族になった覚えは全くと言っていいほどないんですけど。
しかも密かに『呼ぶならいっぺんに呼べよな』とか言わないでくれるかな。
ちょっと悲しいよ、お姉さんは。
「ほっほっ、一本とられたのー」
「一本どころか百本はとったわ」
「ちと甘く見すぎてきたようじゃな」
「また無視か。クラゲのくせに生意気な…っ。いつかクラゲ老人ホームに放り込んでやる」
『ねえキルア、クラゲ老人ホームってあるのかな?』『ないだろ』とか言う会話がまたしても後ろの方から聞こえてきたんだけど。
うん、何かツッコミがいると嬉しいや。
ゴンは天然だから時々痛いツッコミだけどキルアは何かね、もう才能だよお前、みたいな。
「じゃ、勝負も勝ってスッキリしたところで、私は帰るとしようかな」
「ライセンスはいらんのか?」
「今はいらない。試験合格したら貰う」
「そうか」
何か勝負が終わったら、何で私こんな奴とこんな勝負してるんだろ…って気分になってきたから早く此処から出たい気分なんだよね。
本当、このクラゲはたちが悪い。
………いや、同レベルがいたね。
ヒソーカピエールがこいつと同レベルのたちの悪さだ。
私は『じゃ、頑張ってね』ってキルアとゴンに言って部屋から出ようとしたけどキルアに呼び止められた。
ああ、ほら。"アレ"の正体が気になるお年頃のチャイルド1が私を呼び止めたよ。
どう説明すんだよ。私は説明なんてめんどくさい仕事は嫌いなんだけど。
「……さっきのどうやったんだよ」
「さっきのって?」
「一瞬であのじいさんの後ろに移動したやつだよ」
「ああ、アレね。魔法★」
「その嘘無理あるから」
「うん、やっぱり君はツッコミの才能あるよ」
「すんげー、いらねえ。っていうかって何者?一般人じゃないよな」
それはどういう意味かな?
お前変人だろって言ってんの?それともお前超人だろ?それともお前神様だろ?
うーん、私的には三番目の神様希望。
神になってこの世界の変人達を抹消したいな。
特にネテロとかヒソカとかネテロとかヒソカとか。
まあ、結局ネテロとヒソカだけど。
「キルア、私神希望ね」
「は?」
「じゃ、そういう事で」
訳が解らないと言った表情のキルアをやり過ごして今度こそ外へと退散。
今のあの目はかなり引いてたな。
……………。
どうしよう。変人のレッテルが貼られそう…っ。
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08.05.11 修正完了